東京都には9つの都立文化財の庭園があって、それぞれの歴史と共に今日まで守りつがれてきた由緒ある庭園です。
昨年は旧岩崎邸庭園を見学しました。
岩崎邸庭園、古河庭園ともに、英国人ジョサイア・コンドル(1852~1920)により設計されたものです。豪壮な洋館と和館からなり、その素晴らしい建築美に感動しながら、深まりゆく秋の午後のひとときをゆったりと、その空間の中で過ごしたことを思い出します。
今年は、旧古河庭園を訪ねました。
大正時代に建造された石造りの洋館は、堂々として風格があり、濃い茶色の外壁に白い窓がおしゃれで印象的でした。窓辺には大輪のバラが咲き、バラの甘い香りに包まれた洋風庭園から眺めると、洋館が色とりどりのバラに囲まれて5月の陽光の中で輝いていました。
建物とバラが見事に調和した壮大な庭園でした。
そして、日本庭園の一角には趣のある茶室があります。みどりの樹々の中に、ひっそりと佇む茶室で、みどりの紅葉とピンクの撫子を形どったお干菓子と薄茶を一服いただきました。優雅な気持ちに浸り、ほんとに素敵な茶室でした。
旧古河邸は和と洋とが見事に融合した素晴らしい庭園でした。
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