東京都庭園美術館

東京都庭園美術館は、

アール・デコ様式の旧朝香宮邸(1933年築)を美術館として

1983年に開館しました。 

現在は、貴重な歴史的建造物として、

「東京都指定有形文化財」に指定されています。

 

フランスの装飾芸術家アンリ・ラバンが内装を設計して建てられたこの建物は、アール・デコ様式を積極的に取り入れた西洋の近代建築の建物です。

玄関を入ると正面の壁一面にルネ・ラリックのガラスのレリーフ。そのレリーフに描かれているエレガントな女性たちが来訪者を出迎えてくれているような感じでした。

階段や洋間のマントルピースなど大理石がふんだんに使われ、重厚かつ上品な造りとなっていました。また床や壁、照明器具などもおしゃれでアール・デコ様式を存分に楽しませていただきました。もっともっと、時間をかけて一部屋ごとにゆっくりと味わってみたいと思います。再度尋ねてみたいと・・・駆け足で鑑賞したのが少し残念でした。


建物の素晴らしさもさることながら、

都内とは思えないほど静かで、

緑豊かな庭園が広がり、ゆったりとアート鑑賞できる

というユニークな美術館です。


『 マスク展 』【 H27.4.25. ~ 6.30. 】

アフリカ、アジア、オセアニア、アメリカ、

から集められたマスク(仮面)をテーマに開催されています。

仮面を身につけることによって、自然と向き合い、神や精霊といった目に見えない存在と通じ、未知なる時空の扉を開こうとしたのです。

地域や文化によってさまざまな色や形、素材(鉄、木、紙)、表現があって、そこに人々の思いや願いが反映された仮面たちが約100点展示されています。

マスク(仮面)の表情も怖いものや楽しいものなど色々あって、ほんとに立派な芸術だと改めて思いました。

日本の能や狂言のマスクも展示されていました。